大学無償化で重要になる保有資産について
- 2022年6月12日
- ライフプラン
大学無償化の対象になるための条件は、勉学に対する姿勢や所得だけではありません。
保有資産についても、判断の基準になるのです。
ですが、保有資産と言われてもピンとこない方もいるでしょう。
今回は、大学無償化の条件の1つである保有資産について解説したいと思います。
子どもがいる方は、必見です。
大学無償化の対象になるための保有資産とは?
大学無償化の基準には、「学力・学習意欲」、「所得」、「保有資産」の3つがあります。
3つの条件のどれかがかけてしまうと、他の条件を満たしていても対象外になってしまうことがあります。
その際注意すべきは、今回解説する保有資産です。
保有資産とは「現金と現金に準じるもの」になり、現金だけでなく、有価証券や保険金を含めた上の資産になります。
そのため、子どもの教育資金や老後の生活のために金融商品の運用をしている場合は、大学無償化の申請時に計上しなければなりません。
この時、問題になるのは保有資産の基準額です。
保有資産の基準額は、生計維持者の人数によって異なります。
生計維持者が1人の場合は1,250万円未満、2人の場合は2,000万円未満ですから、皆さんの家庭の働き方も考慮されます。
このように、生計維持者の人数に関わらず一律の基準ではありませんから、少しでも基準額を越えてしまうと対象外になってしまいます。
預貯金以外の資産がある場合は、保有資産に該当するかどうか検討した上で、申請可能かどうかを判断してください。
大学無償化の保有資産の計算と住宅ローン
大学無償化の保有資産の計算をする際、住宅ローンの支払いが残っている方もいるでしょう。
住宅ローンと相殺することで、保有資産の額を抑えられるのでないかと考える方もいるかもしれませんが、その方法はできません。
保有資産の計算をする際は、借入金と相殺できないきまりになっているのです。
大学で学ぶためのお金の負担は、昔と比べると大きくなっています。
奨学金だけではカバーできないところもあり得ますから、大学無償化の利用も一緒に検討しておきましょう。
子どもが高校生になってからでなく、必要かどうかに関わらず、今の段階から確認しておくと、学費や学生生活のサポートのイメージがしやすくなります。
親が関わる項目は所得と保有資産だけですが、勉学面の対応は子どもしかできません。
大学無償化で進学を目指す際は、子どもと一緒に制度を理解した上で行動するようにしましょう。
まとめ
今回は、大学無償化の条件の1つである保有資産について解説しました。
保有資産とは、現金と現金に準じるものを示し、預金だけでなく有価証券・保険金も資産に含まれます。
生計維持者の人数により基準額が異なりますので、家庭の状況と照らし合わせて計算しなければなりません。
保有資産の計算をする際は、借入金と相殺できませんので注意してください。
2022年6月12日