つみたてNISAの解約時に気をつけることとは?
- 2022年4月2日
- 資産形成
つみたてNISAの運用中、何らかの事情で解約することがあります。
その際、口座を開設している金融機関に連絡することで、解約の手続きに入ります。
しかし、解約の手続きをしたからといって、まだ安心はできません。
本記事では、つみたてNISAの解約時の流れの上で気をつける点についてお伝えします。
つみたてNISAを解約する時の投資商品はどうなる?
つみたてNISAを解約する場合、解約時までに運用していた投資商品の行方をきちんと把握しておきましょう。
解約手続きをした際に、指定された口座内の金融資産は一度払い出されることになります。
従って、運用が続くのでなく、解約のタイミングで”売却”されるのです。
売却時の価格は、その日の終値相当になります。
ですので、相場の状況によっては、利益が出ないまま売却することもあり得ますので注意しましょう。
払い出された後は、一般口座や特定口座に移されることになります。
解約手続きが完了した後は、必ずお金の動きを確認するようにして下さい。
つみたてNISAを解約するということは、投資の運用を辞めることを意味します。
通常の売買タイミングでの取引になりませんから、この点を理解した上で解約手続きするようにして下さい。
つみたてNISAの解約時に発生した所得の扱い
ところで、投資や制度概要について詳しい方は、つみたてNISAを解約した際に発生した所得の扱いについて気になるはずです。
これは、所得を得たタイミングによって、非課税措置の対象となるかどうかが異なりますのでしっかりと確認しておきましょう。
非課税措置が適用されるのは、解約時に他の口座へ所得を移動した場合になります。
その影響で、譲渡損失がないと判断されるのです。
しかし、つみたてNISA用の口座が廃止された後に、配当や売却で得た所得は別になります。
つみたてNISA用の口座が廃止された後に受け取った所得は、非課税措置の対象になりません。
状況によっては課税対象になってしまいますから、解約した後は何もしなくていいと放置しないようにしましょう。
ここで補足ですが、つみたてNISAは一度解約しても、再び口座開設をすることが可能です。
収入や家計状況の変化により、再び始めたいと考えても全く問題ありません。
再チャレンジができる制度ですから、一度辞めてしまったからと思わずに、挑戦したい時は申し込みましょう。
まとめ
今後、つみたてNISAを解約する時は、2つのことに気をつけなければなりません。
1つ目は、解約時点で投資商品は売却され、一般口座に移されることです。
2つ目は、売却による利益を取得するタイミングによって、非課税措置の対象になるかどうかが違うことです。
家計やライフプランの変更により、解約を迫られることはあり得ますので、きちんと手続きを終えるためにも上記2点を忘れないようにしましょう。
2022年4月2日