金融相場と業績相場の特徴と違いについて知ろう
- 2022年1月20日
- 投資・貯蓄
株式投資をする際、先輩方はよく「相場を見ろ」と言います。
ところが、相場には金融相場や業績相場といった複数の相場がありますので、どれを見れば良いのか分からなくなってしまうことがあります。
それぞれの相場には、どのような特徴や違いがあるのでしょうか?
今回は、用語の違いを解説します。
金融相場と業績相場の特徴
まずは、金融相場と業績相場、それぞれの特徴を解説しましょう。
・金融相場
金余りや金融緩和を背景として、上昇する相場のことを言います。
金余りとは、金融緩和によって余ったお金が株式市場に流れていくことを示しており、不景気中にもかかわらず株高状態になることがあります。
簡単に言うと、金融緩和に支えられている相場として捉えることができます。
・業績相場
これは、企業の業績の上昇によって変わる相場のことを言います。
企業の業績を基準として考えますので、個別銘柄に注目して動向を見ていくことになります。
2つの相場は、別個に見ていくこともあれば、双方を比較しながら動向を読み解く時もあります。
金融相場だけを見ていた場合、割高に感じられる時があっても、業績相場の影響で割高感が薄れていくことがあります。
このように2つを組み合わせることは、取引タイミング等を計るために欠かせません。
金融相場と業績相場の考え方の違い
金融相場と業績相場の大まかな特徴を理解したところで、具体的な違いを見てみましょう。
両者の違いは、相場をマクロ、ミクロ視点のどちらで見ているのか、というところにあります。
金融相場で注目されるのは、国のお金の動きです。
個人のお金の動きよりも、国の経済状態の良し悪しに左右されますので、金利や為替のような要素が重視されます。
国の経済状態の影響は株価にも反映されますから、マクロ視点、幅広い視点で見ていると考えましょう。
そして、企業の業績に注目する業績相場は、企業単体の動きを見ますので、ミクロ的な視点で流れを追っていくことになります。
景気が良くなると、それに比例して企業の業績が良くなることは大いにあり得ますから、個別的な判断をする際に役立つのです。
相場の状況は、必ず中央銀行の金融政策が行われた時に現れます。
今回は2つの相場を解説しましたが、他にもまだ複数の種類があります。
投資の動向を探る知識の一つとして、覚えておきましょう。
まとめ
今回は、金融相場と業績相場の特徴と違いについて解説しました。
金融相場は金余りや金融緩和をきっかけに上昇する相場、業績相場は企業の業績の上昇によって変わる相場になります。
どちらも単体で動きを追うのでなく、両者の状況を比較しながら流れを追うと、正確な状況判断ができます。
難しい用語だと思われる方が多いですが、意味をしっかりと押さえると理解しやすいですよ!
2022年1月20日