年金の未納リスクは本人の問題だけにならないことを知ろう
- 2022年1月18日
- ライフプラン
経済的な事情から年金を納めることができない方がいますが、その他にあえて納めないと考えている方もいます。
その背景には、現在の年金制度への不信感があります。
しかしながら、年金の未納リスクは、本人だけでなく家族にも降りかかってしまうのです。
家族には、どのような影響が出てしまうのでしょうか?
家族に降りかかる年金の未納リスク
年金の未納リスクの話題の多くは、主に未納者本人に降りかかることばかりです。
ですが、当然家族にもリスクが降りかかります。
家族に関連するリスクには、障害基礎年金や遺族基礎年金の受け取りができなくなることが挙げられます。
どちらも支給には、死亡時が含まれる月の前々月まで、直近1年間に保険料の未納がないことが条件になります。
ですので、この期間内に未納があると支給できません。
そうなると困るのは、家族の生活です。
これらは家族の生活をサポートするために設けられている制度ですから、利用できないとパートナーへの家計の負担が大きくなりすぎてしまいます。
「自分は意図があって年金を納めない」という考えは、周囲を苦しめてしまう結果になるのです。
自分だけが良いと考えてしまうのは、絶対にいけません。
家族の財産にまで影響する年金の未納リスク
年金の未納リスクの中には、未納者の財産が差し押さえになってしまうことも挙げられます。
ところで、差し押さえの対象となるのは、未納者本人の財産だけだと思っていませんか?
他の税金でも同じような対応がなされることがありますが、年金の場合は少し違います。
未納者本人の財産だけでなく、時として家族の財産も差し押さえの対象になり得るのです。
ここまで知ると、本人だけの問題でないことを改めて認識できるはずです。
パートナーが未納状態の場合、ある日家族全体の財産が差し押さえの対象になってしまいますから生活に影響を及ぼします。
パートナーの財産まで差し押さえられてしまうと、良い気分ではいられません。
以上のように、生活費の不安が生じるだけでなく、家族全体の財産にまで影響してしまうことがお分かり頂けたと思います。
経済状況等の理由がある場合は、きちんと免除や猶予の手続きをしておくと安心です。
未納リスクは老後の生活に影響するだけでなく、現在の生活にも響いてきますので、納めないということだけはしないようにしましょう。
まとめ
今回は、家族にも降りかかる年金の未納リスクについてご説明しました。
障害基礎年金や遺族基礎年金は、未納状態があると支給されない可能性があります。
また、財産の差し押さえの対象は未納者だけでなく、家族にも及びますので、生活面に大きなダメージを与えることに間違いありません。
単に「納付したくないから」という理由で未納状態を作るのは、自分だけでなく家族も苦しむ原因になってしまいます。
2022年1月18日