確定拠出年金(DC)に加入していても退職金問題が解決できない?
- 2022年1月10日
- 資産形成
現在、企業型DCやiDeCoに加入している方はいませんか?
これらはまとめて確定拠出年金(DC)と呼ばれるのですが、加入したから安心だと言い切れません。
むしろ、加入後からが十分な退職金を確保できるかどうかの勝負になるのです。
何故、確定拠出年金(DC)で退職金問題が解決できないのでしょうか?
確定拠出年金(DC)で退職金問題が解決できない理由
確定拠出年金(DC)を利用されている方の中には、加入したことに満足しており、その後の退職金を含めたお金のビジョンまで熟考しきれていない方がいます。
加入前に想定額について説明を受けますが、そのままで問題ないかどうかはまだ誰も分かりません。
時には、方針転換を余儀なくされることもあるのです。
ですので、説明を受けた時点の話も大切ですが、臨機応変に考えることはそれ以上に大切になります。
また、現在の生活水準が退職金で想定している額に見合っているでしょうか?
これは、確定拠出年金(DC)の利用者に限らず言えることです。
現在の収入や生活状況から適した運用額、目標であっても、それが確実に将来の生活に見合うものとは限りません。
現役世代時の生活状況の変化により、想定額が変わってしまうこともあり得るのです。
この問題は、最初のお話しした臨機応変さに関わってくることになると言っても過言ではありません。
加入して満足してしまっている状態の方は、要注意です!
確定拠出年金(DC)での退職金準備はスタートライン
今回の記事で皆さんにお伝えしたいのは、確定拠出年金(DC)による退職金準備は、あくまでも“スタートライン”であることです。
確かに、老後の資産を確保するために何も行動していない人に比べると、確定拠出年金(DC)に加入されている方は一歩リードしています。
ですが、「利用したから後は大丈夫」ではありません。
むしろ、これからの生活の中で、どのくらい生活にお金が必要なのか、予備で確保しておくべきお金の金額について考えることが重要になるのです。
事前のライフプランを踏まえた際に、予定より何倍もお金が必要だったと驚かれた方も少なくありません。
早めに事実を知った方は、様々な方法で調整をすることができますが、年齢を重ねた頃になると調整が厳しい場合もあります。
「話題の制度を利用しているから安心」でなく、今後の生活を考えるきっかけとして活用するように考えましょう。
まとめ
今回の記事では、確定拠出年金(DC)で退職金問題が解決できない理由をお話ししました。
それには、退職後のビジョンまで熟考できていないことや、想定額が変化する可能性を視野に入れていないことが挙げられます。
あくまでも加入はスタートラインとして考え、変更があれば調整するような柔軟な思考を持つことが重要になります。
とはいえ、利用して損はない制度ですから、受取時に安心できるように準備を整えていきましょう。
2022年1月10日