今年みんなが購入したマスクや消毒液~医療費控除の対象となるの?~
- 2021年1月9日
- 貯金・貯蓄
今年度は、いつにも増して多くの人々が、マスクや消毒液を購入しましたよね。
特に感染拡大の時期は、ドラッグストア等で探しても見つからなかったことがニュースになったほどです。
そんなマスクや消毒液は、医療の現場にも欠かせない物になりますよね。
では、私たちが購入したマスクや消毒液も、医療費控除の対象になるでしょうか?
マスクや消毒液の医療費控除における位置づけ
突然ですが、みなさんはマスクや消毒液等は、どのような品種の商品になると思っていますか?
コロナのない状況下では、医療品のような扱いになっていましたよね。
そう考えると、マスク等は医療費控除の対象になってもおかしくないと思ってしまいますよね。
ですが、これらは医療費控除に当てはまりません。
その理由は、簡単です。
医療費控除は、一般的に医療行為にかかった費用に関して、一定額を超えた場合に利用できる制度になりますよね。
マスクや消毒液は、医療行為に関連する品ではありますが、直接的な物にはなりません。
そのため、購入してかかった費用を税制度に利用することができないのです。
一時期は、マスクや消毒液の価格が跳ね上がり、高額な価格で購入したという人もいるでしょう。
何かプラスになれば良いなと思っていた人にとっては、がっかりの情報となっています。
マスク等の事例から知ってほしいこと~医療費控除以外の制度~
今回のマスク等の場合は、残念ながら医療費控除の対象にはなりませんが、日常で利用する機会のある市販薬に関しては、別個の制度が設けられていますよね。
それは、セルフメディケーション税制です。
医薬品のパッケージに対象商品であるマークが記載されていますので、条件を満たせば税制優遇を受けることができますよね。
ここで少し知ってほしいのは、医療費控除のように治療を目的とした制度だけでなく、「予防」に注目した制度があることです。
従来までの医療関係の税制度は、実際に病院で治療を受けた事実がなければ利用できませんでしたよね。
しかし、セルフメディケーション税制が登場してからは、日常でできる治療や予防に関しても対象となったのです。
これは、私たちの生活にとって大きな変化になるでしょう。
医療関係の制度は、変化していきます。
新しい制度が登場した時は、どのような場面で活用できてメリットがあるのかを、真っ先に確認しておきたいですね。
まとめ
今回は、コロナ禍で購入したマスクや消毒液が医療費控除の対象とならないのかについてご紹介しました。
マスク等の購入品に関しては対象外ですが、今回の出来事をきっかけにお得な制度を知ることができましたよね。
医療費控除の他にも、セルフメディケーション税制がありますから、今一度医薬品の購入状況を確認してみても良いでしょう。
医療関係の制度は、新しい内容や変更がよくありますから見逃さないようにすべきです!
2021年1月9日